長崎県議3人、新たにコロナ感染 議長「忸怩たる思い」 県内感染者は計377人

新型コロナウイルス感染者の入院状況(18日午後7時現在)

 長崎県、佐世保市、長崎市は19日、新たに7人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。うち3人は県議で、18日に陽性が確認された中村一三県議(68)の濃厚接触者と接触者。県内の感染者は計377人となった。

 3人の県議は溝口芙美雄氏(73)=佐世保市・北松浦郡区=、吉村洋氏(64)=同=、山口経正氏(64)=西彼杵郡区=。瀬川光之県議会議長は「議員4人に感染が広がり大変残念。感染防止のため何をすべきか、いまひとつ伝えられず忸怩(じくじ)たる思い。県議会として改めて襟を正したい」とのコメントを出した。
 県議会事務局によると、溝口、山口両氏は14日に中村氏を含め計5人の県議で長崎市内の居酒屋で会食。吉村氏は議員控室で中村氏の近くにいたという。また17日は溝口、吉村両氏は県議5人で、山口氏は知人4人と、それぞれ居酒屋で会食をしていた。
 3人は「皆さまにご迷惑をお掛けし、申し訳ない」と話しているという。いずれも無症状で、溝口、吉村両氏は入院。山口氏は療養先を調整中。3人の濃厚接触者計10人と、接触者計13人(うち県職員12人)について感染の有無を検査する。中村氏の他の濃厚接触者と接触者計31人のうち検査待ちの県職員1人を除く30人は陰性だった。
 19日に感染が公表された他の4人の内訳は佐世保市2人、長崎市1人、西彼時津町1人。
 佐世保市の2人は、クラスター(感染者集団)が発生した障害者通所施設の利用者と、クラスターによる感染者の関係者の50代無職女性。いずれもいったん陰性が確認されたが、17日にせきや発熱などがあり、18日に陽性が判明した。利用者は軽症、50代女性は中等症という。
 長崎市の1人は別の感染者の濃厚接触者で関節痛や発熱症状がある。また利用者3人が感染した弥生町の介護施設は他の利用者と職員計62人全員の陰性を確認した。時津町の1人は女性で、別の感染者の濃厚接触者。せき、のどの違和感などの症状を訴えている。


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