田上長崎市長、2週間ぶり登庁 リモート「思ったより機能した」

 新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者として自宅待機していた田上富久長崎市長が28日、2週間ぶりに登庁した。定例会見で在宅ワークの課題や環境整備促進に言及し、市内の感染者急増を受け、市民に年末年始の帰省や行事開催を慎重に判断するよう呼び掛けた。
 自宅からリモートで会議や面談などの公務に当たった田上市長は「思ったより機能した」と感想。一方、市長や副市長と比べ、部局長が在宅で仕事をする環境整備はまだ不十分とし「自宅でも決裁ができるようにし、効率的に働ける環境を整えたい」と言及。リモート化が進むなど転機の年と今年を振り返り、市政を表す漢字を「転」とした。
 直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は20人を超え、都道府県単位では「感染拡大地域」に相当する水準。田上市長は感染症対策のさらなる徹底と、感染者や医療従事者への誹謗(ひぼう)中傷や差別の撤廃を求めた。

 


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