長崎県内4市1町で18人 28日発表 コロナ独自対策、佐世保「フェーズ4」に

新型コロナウイルス感染者の入院状況

 長崎県と長崎、佐世保両市は28日、4市1町で計18人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。感染者5人以上のクラスター(感染者集団)が発生した長崎市発着の県外へのバスツアー関連では、同市で新たに6人が判明。佐世保市は感染状況を受け、市独自で定めている対策段階を5段階のうち上から2番目の「フェーズ4」に初めて引き上げた。市は市民に不要不急の外出自粛の検討などを呼び掛けている。県内の感染者は計584人。
 同日発表の感染者は長崎市12人、佐世保市2人、諫早市2人、雲仙市1人、西彼長与町1人。
 県などによると、クラスターが発生したバスツアーの乗客33人のうち、長崎市以外の参加者も含め感染者は計20人に膨らんだ。
 佐世保市はクラスターが発生した高齢者福祉施設の60代女性職員と90代女性入所者の2人。同施設での感染者は計7人となった。
 同市内では21日からの1週間で、▽感染者29人▽重症者5人▽クラスター2件-が発生。この状況を受け、市は対策段階を「フェーズ4」に引き上げた。市によると26日時点で、佐世保県北医療圏の確保病床39床のうち34床が埋まっている。一方、県は佐世保県北医療圏を含む本土のフェーズは「3」を維持している。
 長与町の会社員、諫早市の60代無職男性と60代会社員男性、雲仙市の1人(年代、性別非公表)はいずれも県内陽性者の濃厚接触者だった。
 一方、十善会病院(長崎市)は28日、これまでに職員3人の感染が確認されたとホームページで公表した。同日に感染が確認された職員が勤務する病棟の入退院を一時停止し、同病棟の入院患者と職員計59人の検査を進めている。


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