仕事納めもリモートで 県内企業 コロナの影響色濃く

仕事納め式であいさつをする中野社長(左端)=長崎市栄町、NDKCOM本社

 長崎県内の各企業は28日、仕事納めを迎えた。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、今年は年末の休みを前倒しする企業もあり、仕事納めは分散傾向。感染防止のため式自体を取りやめたりリモートに切り替えたりと、コロナの影響が色濃い年の瀬になった。
 ITサービス業のNDKCOM(長崎市)は、これまで本社の社員が1カ所に集まっていた仕事納め式を、本社1階の約20人だけで実施。別のフロアと市内2事業所にリモートで配信した。中野一英社長は「コロナ禍の中、みなさんの努力で新たな案件を受注できた。対面での接触を制限されたことで、IT技術を使う動きが加速している。来年も新しいことに挑戦していこう」と呼び掛けた。
 通販大手ジャパネットホールディングス(佐世保市)は、初めて納会を動画投稿サイト「ユーチューブ」で配信する形で開いた。社員はそれぞれ自分の席で視聴。高田旭人社長は「この1年、会社としていろいろな変化があったが、みんなで成長しながら乗り越えられた。感謝したい」とあいさつ。コロナ禍で苦しむ生産者から農水産物などを買い取って販売する「生産者応援プロジェクト」など、新たな挑戦をした社員らを表彰した。

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