「周りに喜んでもらいたい」 清水央彦監督 インタビュー

清水央彦監督

 2018年春から大崎の指揮を執る清水央彦監督に就任以降のチームづくり、昨秋の県、九州大会の戦いぶり、今後の意気込みなどを聞いた。

 -就任から3年足らずで九州制覇。要因は。
 1期生の現3年生が多くの協力の下、覚悟を決めて入学してくれたことがゼロを1にしてくれた。小さな学校が、野球だけ頑張って強くしようと思っても勝てなかった。周りの人の協力で得た成果を少しずつ大きくできたことに尽きる。

 -昨秋を振り返って。
 昨季は上級生が主体で、さらにコロナ禍。新チームは試合不足が心配だった。大会を通じて徐々にチームをつくるというもくろみがうまくいった。夏の県大会で優勝しても先がなかった3年生を、甲子園に連れて行くという気持ちも原動力だった。

 -冬の間の課題は。
 すべての面でレベルアップが必要。特に振る力は必須で、守備も強豪には通じない。投手もスピードを上げて大会に臨みたい。

 -大島・崎戸地区の地域の盛り上がりがすごい。
 普通の部活動を素晴らしい取り組みと評価していただいたおかげで、今の大崎高野球部の成果がある。感謝しかない。目標はもっと先。さらに成果を出したいので、変わらずかわいがってもらえたらうれしい。

 -目標と意気込みを。
 自分たちの好きな野球を頑張って、選抜に選ばれるかもしれないところまで来た。九州代表の立場があるからには、高校生であっても試合結果に責任を持てる取り組みをさせたい。その結果は分からないが、周りの方々に喜んでいただける成果は目指したい。

 【略歴】しみず・あきひこ 佐世保商高、日大卒。清峰高のコーチ、部長として、2005年夏の甲子園初出場、06年春の選抜準Vに貢献。09年8月からは佐世保実高で指揮を執り、12、13年夏の甲子園に出場。現在は西海市職員。佐世保市出身、49歳。


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