観光客の回遊性向上へ 長崎市、埋め込み式案内板導入 伊王島で6月以降

設置する埋め込み式案内板のイメージ(長崎市提供)

 長崎市は観光客の回遊性を高めようと、市内の歩道に埋め込み式の案内板を設置する。案内板のQRコードを読み込むと多言語の観光情報を入手でき、スタンプラリーも楽しめる仕組み。伊王島に6月以降設置する予定。
 案内板は下水道のマンホールのふたに似た円形で、直径約40センチの鉄製。アスファルトを削って埋め込む。立て看板方式と比べて狭い道にも設置できるなどの利点がある。伊王島灯台や馬込教会など、島内の観光名所を紹介するイラスト、名所への距離、所要時間などをデザインする。
 新型コロナウイルスの影響を受け、観光客が屋内施設に集中することを防ぐ狙いもある。市観光政策課は「新しい生活様式を踏まえつつ、観光客を回遊させる仕組みを構築していきたい」と話している。

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