【海外競馬】2・20サウジカップデーさらに充実!賞金総額3000万ドル突破

【TPC秋山響の海外競馬解析】サウジアラビアのサウジカップデーが今年も2月20日にキングアブドゥルアジーズ競馬場で行われる。

鳴り物入りで始まった昨年の第1回開催(今年より1週遅いタイミングである2月29日に行われた)では、この日のメインレースであり、世界最高賞金レース(総賞金2000万ドル=約21億円)として創設されたサウジカップ(ダート1800メートル)を米国のトップホースであるマキシマムセキュリティが優勝。個人的には、第1回のレースを同じく米国の王者であるシガーが制したことで、人々に認知され、軌道に乗ったドバイワールドカップ開催と重なった。

今年は、コロナ禍という逆風が吹く中での開催となるが、昨年日本のフルフラットが見事に制して、2着に後の仏ダービー馬ミシュリフが入ったサウジダービー(ダート1600メートル)の総賞金が70万ドル増の150万ドルになるなどこの日の賞金総額は3000万ドルを突破。さらに、騎手招待戦が呼び物となる前日の開催には、パートⅠ国以外の所属馬を対象にした芝2100メートルのハンデ戦(サウジ国際H)という変わり種が新設されるなど、さらなる充実が図られた。

世界最大級の石油大国であり、中東の雄と称されるサウジアラビア。競馬の世界においてもその名を大きく高めようとしており、そのフラッグシップとなるサウジカップデーから目が離せない。

【日本調教のサラブレッドが出走可能なサウジカップデーのレース】
サウジカップ=北半球産4歳上&南半球産3歳上、ダート1800メートル、総賞金2000万ドル
ロングディスタンスターフH=北4歳上&南3歳上、芝3000メートル、250万ドル
サウジダービー=3歳、ダート1600メートル、150万ドル
リヤドダートスプリント=3歳上、ダ1200メートル、150万ドル
1351ターフスプリント=北4歳上&南3歳上、芝1351メートル、100万ドル
ミドルディスタンスターフC=北4歳上&南3歳上、芝2100メートル、100万ドル

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