アストロズが救援右腕・スタネックを獲得 1年110万ドル

アストロズは日本時間1月8日、マーリンズからノンテンダーFAとなっていた救援右腕ライン・スタネックと1年契約を結んだことを発表した。スタネックは「間違いなく良いチームだし、優勝を狙うチャンスがあると思う。アストロズのチーム運営を本当に気に入っている。データ分析や選手育成の部門も素晴らしいからね。良いプレーをして勝利に貢献したい」とアストロズ加入に喜びのコメント。年俸は110万ドルであることが報じられている。

現在29歳のスタネックは2017年にレイズでメジャーデビューし、2019年途中にマーリンズへ移籍。メジャー4年間で通算152試合に登板し、うち56試合に先発しているが、これは全てレイズ時代にオープナーとして登板したものである。マーリンズ移籍後はオープナーとしての登板は1度もなく、昨季は9試合に登板して防御率7.20、奪三振率9.90、与四球率7.20と不安定なパフォーマンスに終始。また、開幕直後に発生した新型コロナウイルスのクラスターに巻き込まれ、約1ヶ月にわたって戦列を離れた。

アストロズは今オフ、ロベルト・オスーナ、クリス・デベンスキー、ブラッド・ピーコックらがフリーエージェントとなってブルペンから抜けており、スタネックにはその穴を埋める働きが期待される。ライアン・プレスリー、ジョー・スミス、ブルックス・レイリー、ブレイク・テイラー、エノーリ・パレイデスらとともにブルペンの一角を担うことになるだろう。スタネックにはヤンキースやドジャースも興味を示していた。

なお、アストロズはブルペンのさらなる強化を目指しており、ブラッド・ハンド、アレックス・コロメイ、リアム・ヘンドリックス、トレバー・ローゼンタールといったトップクラスのクローザーに興味を示していることが報じられている。昨季は故障者の続出により無名の若手ばかりが並ぶブルペンでの戦いを強いられたため、その反省を生かし、ブルペンの層を厚くしておきたいと考えているようだ。

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