長崎県内22人感染 病院、電器店など 五島市職員も

新型コロナウイルス感染者の入院状況(10日午後7時現在)

 長崎県と長崎、佐世保両市は11日、5市2町で新たに計22人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。県内の感染者数は計1056人となった。
 長崎市では、長崎みなとメディカルセンターの医療職1人が感染。同センターによると、職員はコロナ感染症専用病棟に勤務。9日の休日に微熱があり、10日に出勤したが症状が悪化したため検査を受け、陽性と判明した。同日接触した職員23人は全員陰性。同センターは「他の病棟とは隔離され、職員本人も昼食を個別に取るなど対策を徹底していた」として、入院・外来ともに診療は制限しない。
 職員5人のクラスター(感染者集団)で外来・救急診療を停止している十善会病院(同市)は、新たに医療従事者と入院患者が感染。市は「2人ともクラスターとの関連は見いだせない」としている。同病院の患者感染は9日の2人と合わせて3人となった。クラスターが発生したベスト電器長崎夢彩都店(同市)も感染者が2人増え、計7人となった。客の感染は確認されていない。

11日発表の市町別感染者数

 従業員ら7人のクラスターが発生した五島市内の飲食店(店名非公表)では、さらに客4人(市内2人、市外2人)の感染が判明した。このうち1人について市は11日、市スポーツ振興課職員と発表。市によると、職員は市民体育館に8日まで勤務したが、窓口業務はなく、市民との接触はない。2日に同店で計10人で会食。市は昨年末、家族以外との5人以上の会食を控えるよう全職員に求めていた。野口市太郎市長は会見で「市民の模範になるようお願いしたが指導不足だった」と述べた。市は職員に対し、家族以外との飲食を禁止する。


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