岩隈久志が古巣・マリナーズの特命コーチに就任へ

昨季限りで現役を引退した岩隈久志が古巣・マリナーズの特命コーチに就任することが日本時間1月13日、明らかになった。マリナーズ広報部のTwitterは「クマが戻ってくる。マリナーズの球団史上で最も活躍した投手の1人である岩隈久志が特命コーチとしてマリナーズに再加入することになった」と伝えている。ジェリー・ディポートGM直属のコーチとなり、今春のスプリング・トレーニングからコーチとしての仕事をスタートするようだ。

岩隈はメジャーからマイナーまで全ての階級の投手陣や投手コーチたちとともに仕事をする予定だという。シーズン中は定期的にマイナーの施設を訪問し、メジャーの選手たちとの交流を行う機会もあるようだ。コーチ業に加え、日本では能登学スカウトとともにスカウト業務にも携わっていく予定となっている。

ディポートは「クマはキャリアを通して我々のコーチや選手と一緒に仕事をしていくうえで最適なスキルを発揮していた。彼は常に準備ができていたし、仕事について素晴らしい倫理観を持っていたし、コミュニケーション能力も優れていた。これらが彼を成功へと導いたんだ」と岩隈の能力を絶賛。「メジャーとマイナーの両方で彼がチームに加わってくれるのを楽しみにしているよ」と期待を寄せている。

マリナーズは2012年から2017年まで6年間マリナーズでプレーし、150試合(うち136先発)に登板して63勝39敗、防御率3.42をマーク(2018年は故障で全休)。2015年8月12日のオリオールズ戦では球団史上5度目となるノーヒッターを達成した(日本人投手では野茂英雄に次ぐ2人目)。2013年はオールスター・ゲームに選出され、2013年と2016年にはチームの年間最優秀投手にも選出。防御率3.42はランディ・ジョンソン、フェリックス・ヘルナンデス、ジェームス・パクストンと並んで球団史上ベストの数字である(500投球回以上)。

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