【14日】長崎県内7市3町 39人感染 医師会長も、2人死亡

14日発表の市町別感染者数(左)と、新型コロナウイルス感染者の入院状況 (13日午後7時現在)

 長崎県と長崎、佐世保両市は14日、7市3町で新たに計39人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の感染者は計1157人。県医師会は同日、同会の森崎正幸会長が感染したと明らかにした。佐世保市は入院していた1人が12日に、県は西海市の80代が13日にそれぞれ死亡したことを公表した。県内の死者は計12人。
 県医師会によると森崎会長は10日に発熱があり、12日にPCR検査で陽性が確認された。12月以降、飲食を伴う会合への参加などはなく、感染経路は不明。病院に入院し症状はない。
 長崎市内で会見を開いた同会の釣船崇仁副会長は「会長は家でもマスクを着用するなど徹底していたが感染した。県内どこでもウイルスがまん延している。うつらない努力をもうひと頑張りしてもらいたい」と県民に呼び掛けた。
 森崎会長が理事長を務める宝マタニティクリニックのスタッフや、感染の可能性のある時期に会長と接触のあった患者らの検査を進めている。市によると、森崎会長は13日公表の感染者に含まれ、14日公表の感染者には会長の接触者が含まれている。人数は明らかにしていない。
 一方、済生会長崎病院は医療職1人の感染を発表。10日以降出勤しておらず、外来や入院診療は継続する。長崎労働局は総務課職員1人の感染を公表。窓口担当ではなく、通常通り開庁している。
 クラスター(感染者集団)が発生した長崎北徳洲会病院で新たに職員1人の感染が判明、計17人(職員8、患者9)になった。五島市では4人が感染し1人は県五島振興局の50代女性職員。7日以降は出勤していないという。
 計6人のクラスターが起きた佐世保市の北松中央病院の東山康仁理事長は市の会見にリモートで参加。新たな感染者が出なければ外来を18日から、入院、救急の受け入れを25日から再開すると明らかにした。
 佐々町教委は町立小学校関係者1人の感染を発表。14日は1校を臨時休校とした。

 


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