初の共通テスト 離島の受験生 本土入り 佐世保

荷物を手に下船する離島の生徒ら=佐世保港

 大学入試センター試験の後継として16日から実施される初の大学入学共通テストに合わせ、離島にある県立宇久高(佐世保市宇久町)と県立北松西高(北松小値賀町)の3年生計12人が14日、試験会場がある長崎県の佐世保市本土に入った。
 県内では2009年から離島の3市1町に会場を設置。島内に会場がない両校は例年、2日前に移動して県立大佐世保校で受験している。生徒は午後4時半ごろにフェリーで佐世保港に到着。参考書などが入ったスーツケースを手に宿泊先へ向かった。
 宇久高の永松陸人さん(18)は「今までと形式は変わるが、先生のサポートのおかげで不安はない。学んできたことを発揮するのが楽しみ」、北松西高の竹本明日香さん(17)は「共通テストに慣れていないのはどの受験生も一緒。時間配分に気を付けて頑張りたい」と意気込みを語った。
 大学入学共通テストは、大学入試センター試験より「思考力・判断力・表現力」を問うことを重視した出題となる。新型コロナウイルス対策として試験会場では、マスクの常時着用や換気などを徹底する。
 県内では長崎大(長崎市)など9会場で試験を実施する。志願者は5315人(前年比131人減)。

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