巨人・坂本が〝西川遥輝流〟瞬発力強化トレで若さをキープ!

自主トレを行う坂本(球団提供)

この男の向上心は底なしなのか――。巨人のキャプテン坂本勇人内野手(32)が、パ・リーグ屈指のスピードスターから、新たなトレーニング術を吸収した。

15日、坂本は自主トレ終了後にリモート取材に応じた。9時ごろから体幹トレーニングを行うと、ランニングに守備練習、キャッチボールに打撃練習と汗を流した。「(練習量は)年々増えている。しんどいですけど」との言葉通り、帯同している湯浅大、増田陸ら若手と共に、高負荷のトレーニングで体を追い込んでいる。

昨季2000安打を達成し円熟期を迎えつつある坂本が新たに取り入れたのが、昨年12月の合同トレで日本ハム・西川遥輝外野手(28)から教わった瞬発力強化メニューだ。「(基本は)ジャンプ系のトレーニング。すごくいいトレーニングだなと感じた」と坂本は昨季42盗塁を決めた俊足外野手のルーティンに目を向けた。

跳躍系の内容以外にも、ランニングのコツなども教わったという坂本。その探求心の源は、今年で33歳を迎え、年齢との闘いが始まっていることにある。坂本は「やっぱり年齢とともに瞬発力というのは弱くなってくる」と体の変化を実感。「今の自分にはすごく大事なことだなと思ったので、やらせてもらってます」と、満足げな表情を浮かべた。

もちろんまだまだ老け込むわけにはいかない。帯同する若手の存在もいい刺激になっている。「若い選手につられながらね。経験や技術的なことはできるだけ伝えてあげたい」と主将はヤングG育成にも目を向ける。

自分にプラスになることなら後輩からでも取り入れる。キャプテンの目は最大の目標である日本一に向けられている。

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