〝タフガイ〟リーアム・ニーソンがアクション映画からの引退を決意した出来事

リーアム・ニーソン

ハリウッドでタフで渋い男を演じる肉体派の主役俳優といえばリーアム・ニーソンだ。リュック・ベッソン監督の「96時間」(2008年)で元CIA工作員役を熱演して以来、アクション俳優として開眼した。そんなリーアムが今週、アクション映画からの引退を表明した。

リーサムは14日(日本時間15日)、米芸能ニュース「エンターテイメント・トゥナイト」とのインタビューで、「自分は68歳だけど、今年69になる。今年はあと2本の新作があるけど、(アクション映画は)それで終わりだよ、歩行器でも使わない限りはね」と冗談を交えて、〝引退宣言〟した。

その1本が米国で15日封切りの「マークスマン」だ。リーアムが演じるのは海兵隊を除隊し、ひっそり牧場を経営する男だ。ところがひょんなことから事件に巻き込まれ、ドラッグカルテルに命を狙われる11歳の少年を守るというストーリーだ。

「仕事は楽しいよ。自分の年の半分ほどの若い男たちを叩きのめすのは爽快さ」とリーアム。だが、もう1本の作品「ブラックライト」での撮影で肉体の限界を痛感したという。

「オーストラリアで撮り終えたところなんだけど、テーラーという名前の若い俳優と闘うシーンがあって、半分終わったところでオレはもう息が上がったんだ。でもヤツは何ともないんだ。それで『君いくつだ?』て聞いたら、25って言うんだ。オレの長男と同い年だ」と明かした。

北アイルランド出身のリーアムは1993年、スティーブン・スピルバーグ監督の「シンドラーのリスト」で主役に大抜擢され、米アカデミー賞主演男優賞のノミネートされた。また、96年にはアイルランドの独立運動家の伝記映画「マイケル・コリンズ」で主人公を演じ、ベネチア国際映画祭で男優賞を受賞した。

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