【新日本】鷹木が棚橋に要求 NEVER王座戦負けたら「タイトル挑戦封印」&「G1欠場」

場外で横たわる棚橋(左)に、鷹木は右腕に力こぶをつくってアピール

30日の新日本プロレス愛知県体育館大会で棚橋弘至(44)とのV2戦に臨むNEVER無差別級王者・鷹木信悟(38)が、無法要求を突きつけた。棚橋は初挑戦となるNEVER王座戦線から再起を狙うと表明したが、王者はこの発言に怒り心頭。挑戦者もリスクを背負うべきと主張した。鷹木が提案する「ペナルティー」の中身とは――。

鷹木は6日の東京ドームシティホール大会で挑戦者に棚橋を指名。V2戦で初となる一騎打ちが決定した。

IWGPヘビー級王座の最多戴冠記録(8回)を保持するエースがNEVER王座に挑戦するのは今回が初めてだ。「業界のトップ、いろいろな記録も持ってる棚橋をNEVER戦線に引きずり込んだって意味では、それだけでも意義のあることじゃねえか。NEVERにはNEVERの男くさい世界があるから、この激烈な世界に足を踏み入れたことに関しては大歓迎だぜ」とにやり。やたら男くささを強調した鷹木も、シリーズ開幕前日の16日には小顔矯正した写真をインスタグラムに上げるという女子力の高さを満天下に示していたのだが…。

ベルトの価値向上にはうってつけの挑戦者と認める一方、不満もある。棚橋は挑戦表明時に「NEVERに再起をかける」と発言。これに鷹木は「挑戦者なのに先を見据えたような態度に俺は怒ってるよ。こちとら死に物狂いで戦ってベルトを守ってきたのに、それを踏み台にしようとしているように聞こえて、どうも気に入らない」と不快感をあらわにする。その上で「こっちはベルトをかけるっていうのに、向こうは再起をかけるって、どうも五分じゃねえな。進退をかけるの間違いじゃねえのか?」と吐き捨てた。

確かに棚橋は本紙の取材でIWGPへの思いも捨てていないと明かしていたが「決してNEVERを下と言ってるのではなく」と同王座への敬意を口にしている。しかし直情的な王者は聞く耳を持たず、棚橋にもベルト相応のリスクを求める“ジャイアニズム”を発揮。「俺は優しいから引退しろとまでは言わん。でもな、負けたら1年間タイトル挑戦しないとか、G1(クライマックス)に出場できないとか、そのくらいのペナルティーを背負ってみろ」と一方的に要求した。

17日の後楽園大会では6人タッグ前哨戦で棚橋と激突。軽快な動きで好調をアピールした。ベテランの踏み台になる気などさらさらない。

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