バルセロナ次期会長選挙が延期 クーマン監督の補強計画に影響も

クーマン監督(ロイター)

スペイン1部バルセロナの次期会長選挙が延期されることになり、低迷打破に向けたチーム再編に支障が出そうだ。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で投票所に多くの人が集まることを懸念したカタルーニャ州とクラブ側が協議した結果、当初予定の24日から、2月28日か3月7日に延期。郵便による投票も認めることになり、経営委員会のカルロス・タスケツ氏が最終候補になった3人が20日に会談し、日付を決定するという。

派手な選挙戦を展開している元会長のジョアン・ラポルタ氏の当選が有力視されている中、今回の延期にもっとも頭を抱えているのはオランダ人のロナルド・クーマン監督(57)だ。

スペイン紙「ムンド・デポルティボ」は、バルセロナの指揮官が後半戦の巻き返しに向けてイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティーからDFエリック・ガルシア(20)の獲得を模索していたと伝えた上で「1月の移籍ウインドでチームを強化するクーマンの計画は台無しになった。オランダ人は会長が決まらないことで移籍を承認してもらえない」と報じ、補強が暗礁に乗り上げたという。

今季はエースのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(33)の退団騒動などもあり、序盤戦から低迷し、現在は首位と勝ち点7差の3位。1月の補強は不可避とみられていたが、会長選の延期がチーム成績にも影響を与えそうだ。

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