パドレスがプロファーと再契約 3年2100万ドルとの報道

控え選手を充実させることを目指していたパドレスが非常に大きな補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドが関係者から得た情報によると、パドレスは自軍からフリーエージェントとなっていたジュリクソン・プロファーと3年2100万ドルでの再契約に合意。昨季5つのポジションをこなしたうえで平均以上の打撃成績を残し、チームに大きく貢献したユーティリティ・プレーヤーを引き留めることに成功した。

現在27歳のプロファーは昨季56試合に出場して打率.278、7本塁打、25打点、7盗塁、OPS.771を記録。「球界ナンバーワン有望株」として期待されたレンジャーズ時代や2019年のアスレチックスでは二塁や遊撃を守る機会が多かったが、昨季は正左翼手トミー・ファムの故障離脱もあり、左翼手としての出場が最も多かった。

パドレスはレギュラー8人の顔ぶれが固まっているだけでなく、昨年12月に金河成(キム・ハソン)の獲得にも成功しており、プロファーにレギュラーポジションが用意される可能性は極めて低い。しかし、A・J・プレラーGMはファム、キム、ジェイク・クロネンワースらを上手く使い分けながら、プロファーにも十分な出場機会を与えられると考えているようだ。

正左翼手のファムだけでなく、正右翼手のウィル・マイヤーズも故障が多い選手のため、パドレスにとってレギュラー級の実力を持つ控え外野手としてプロファーを確保できた意味は非常に大きい。クロネンワースが2年目のジンクスに苦しみ、キムがメジャーへの適応に苦戦した場合、プロファーを正二塁手として起用することもできる。プロファーとの再契約によって戦力に厚みが増したことは間違いない。

なお、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンによると、2021年と2022年のシーズン終了後にはいずれもオプトアウト(契約破棄)できる条項が盛り込まれているようだ。よって、プロファーは出場機会を満足に得られないと判断した場合、パドレスとの契約を破棄し、フリーエージェントとなって他球団移籍を模索することができる。

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