伊勢原の「日向石」魅力PR 地元石材店がカレンダー製作

市のイメージキャラクター「クルリン」がデザインされた黒御影石のカレンダー

 かつて採石業が盛んだった伊勢原をPRしようと、神奈川県伊勢原市日向の「錦織石材店」が今年のカレンダーを黒御影石で製作、販売している。干支(えと)にちなみ、牛のかぶり物をした同市のイメージキャラクター「クルリン」もデザインされている。

 錦織勝社長(56)によると、同地区では日向石と呼ばれる凝灰岩が採石され、生活用品や建築材料などに加工されて活用されていた。しかし、ほかに安価な石材が普及するなどし、半世紀ほど前に採掘しなくなった。

 現在、有志で日向石を再活用する取り組みを進めており、カレンダー製作はその一環。錦織社長は「かつての石の産地を知ってもらい、日向石の良さをPRしたい」と話している。

 カレンダーは縦約20センチ、横約40センチ、厚さ約1センチで、重さ約1.5キロ。受注生産で7700円(税込み)。注文から完成まで1カ月ほどかかる。問い合わせは同石材店電話0463(95)3362。

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