医療現場逼迫 壱岐市長が謝罪 大人数会食で職員感染 市議会

頭を下げる白川市長と市職員ら=壱岐市議会議場

 長崎県の壱岐市議会定例会1月会議は26日開会。白川博一市長は、昨年12月24日に市職員による大人数での飲食から多数の新型コロナウイルス感染者が発生し、医療現場が逼迫(ひっぱく)したことなどについて、市民に心配をかけたとして「深くお詫び申し上げる」と謝罪した。
 豊坂敏文議長も冒頭で、「大人数が一堂に会しての会食は不適切であったことを深く反省する」と、同18日に市議14人が出席した市執行部との懇親会について謝罪した。
 会議では通年議会の会期を26日から8月6日までの193日間と決め、総額3億7500万円の本年度一般会計補正予算など5件を可決。1件を委員会付託とした。
 市民生活に支障を来すなどとした行政の責任を明確にするためとして、市は市長、副市長、教育長の給与を3カ月間10分の1減額する条例案を提出。「辞職に値する行政責任を負うべき」などと2人が反対したが、賛成多数で可決した。質疑の中で久間博喜総務部長が、監督責任として部長級9人全員が管理職手当1カ月分を自主返納すると質問に答えた。1月会議は即日閉会した。


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