メッシの去就に影響も トットナムがPSGディマリア獲りへ

メッシ

イングランド・プレミアリーグのトットナムが今夏にパリ・サンジェルマン(フランス)との契約が切れるアルゼンチン代表MFアンヘル・ディマリア(32)の獲得を目指している。仏紙「レキップ」が報じたもので、すでに接触を開始したもようだ。

ディマリアとパリSGの契約は今年6月30日まで。パリSG側は契約延長に向けて交渉を進めているが、契約満了まで6か月を切ったことで、他クラブも接触できる状況になっている。そこで真っ先に動いたのがトットナムだ。

トットナムを率いるジョゼ・モウリーニョ監督(58)はディマリアを高く評価。2010年にレアル・マドリード(スペイン)の監督に就任した際にベンフィカ(ポルトガル)からディマリアを獲得し、試合でも重宝した。現在のチームではイングランド代表FWハリー・ケイン(27)、韓国代表FW孫興民(28)の2トップを支えるセカンドストライカーを任せることで、攻撃陣強化をもくろんでいる。

まだ先行きは不透明だが、この移籍話はスペイン1部バルセロナFWリオネル・メッシ(33)にも影響するかもしれない。昨夏、一度はバルサ退団を表明しながら残留を決めたメッシだが、クラブ幹部との関係性や財務状況の悪化もあって今夏の移籍の可能性は今も消えていない。その候補先の筆頭と言われるのがパリSG。スペイン紙ではメッシが家族でフランス語を勉強しているとの報道もあり、現実味を帯びている。

それに加え、パリSGにディマリアがいるというのも理由の一つとされていた。メッシとディマリアはアルゼンチンの年代別代表から一緒にプレーし、2007年U―20W杯米国大会の優勝メンバー。A代表でも息の合った連係を見せ、多くの実績を積み重ねてきた。18年W杯ブラジル大会では準優勝に終わった後に主将のメッシが行ったスピーチにディマリアが号泣したというエピソードもあるほど、2人の仲の良さは有名だ。

それだけに、ディマリアがパリを離れるとなれば、メッシの方針が変わることも十分に考えられる。金も名誉も十分に手にしたメッシにとって、残り少ないであろう現役生活でのクラブ選びに「友情」という要素が大きくかかわっていても何の不思議もない。

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