「平和への誓い」代表者公募 「女性参加促進」を提言 過去4年、60人中14人 審査会初会合

8月9日の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる代表者を選ぶ審査会の初会合=長崎市役所

 長崎市は27日、長崎原爆の日(8月9日)の平和祈念式典で「平和への誓い」を読み上げる代表者を選ぶ審査会の初会合を市役所で開いた。公募制になって以降の過去4年間で60人の応募のうち、女性は14人だったとして、委員は「募集段階で女性の参加を促すべき」と市に要望した。
 審査会は被爆者団体や有識者など5人。会長で長崎大の調漸(しらべすすむ)副学長は、核兵器禁止条約発効を踏まえ「8月9日は、被爆地の声を世界に訴える重要な意味を持つ」と強調。「最後の声を振り絞る気持ちで、長崎の声を世界に届ける人を選びたい」と力を込めた。
 このほか委員の意見を踏まえ、市は日本語以外に英中韓3カ国語の募集要項を用意していることを説明、要項の応募資格に使用言語は問わないことを書き加えることを決めた。
 募集期間は2月1日から3月末まで。被爆体験を語ることができ、平和・継承活動などに取り組んでいる人が対象。居住地や国籍、使用言語は問わない。4~5月に審査し、代表者を決定する。問い合わせは市原爆被爆対策部調査課(電095.829.1147)。

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