モンスター・井上尚弥が年間MVP&KO賞 「ベルトを増やしたい!」

今年は2試合やりたいという井上(代表撮影)

日本ボクシングコミッション(JBC)と東京運動記者クラブ・ボクシング分科会は28日、2020年度年間表彰の各賞の受賞者を発表。WBAスーパー&IBF世界バンタム級王者の井上尚弥(27=大橋)が「最優秀選手賞」(MVP)と「KO賞」の2冠に輝いた。

3年連続4回目の年間MVPとなった井上は、オンラインでの取材に応じ「受賞できたことを、すごくうれしく思う。2020年は1試合しかできなかったけど、ラスベガスという舞台でのメーン(イベンター)が評価されたのだと思う」と話した。

また、この試合でジェイソン・モロニー(30=オーストラリア)を7ラウンドで仕留めたことが「KO賞」に選ばれたことには「(KOには)こだわりを持っているけど、見ている方がわかりやすいKOだったのかと思う」とコメント。

さらに「あれだけディフェンシブな選手に、ああいう勝ち方ができたのは、自信がついた。(倒したのは)ずっと練習してきたパンチだし、試合でも見計らっていた。成果が出せて良かったし、感触は今でも残っています」とも明かした。

次戦については4月ごろに。場所も国内か海外でといった不確定な情報が浮上している。そんな状況での練習を強いられることにも「今は相手のことを考えて練習する時期ではないので、自分が動けるようにしている。練習の強度を上げてスパーリングもしているし、いつ試合が決まってもいいように準備しています」と近況を明かした。

今年も引き続き新型コロナウイルスの影響が避けられないことになりそうだが「できれば2試合やりたい。今年はもうひとつベルトを増やしたいと思っているので、そこにたどり着けるように。ボクシング界を引っ張っていってるのは自覚しているし、ボクシング界に限らず日本のスポーツ界のトップになっていけるようにしたい」と意気込みを語った。

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