球宴3度のマーフィーが現役引退 2015年ポストシーズンで大活躍

日本時間1月30日、メッツ、ナショナルズ、カブス、ロッキーズで12シーズンにわたってプレーしたダニエル・マーフィーが現役引退を表明した。マーフィーの名が一躍球界に知れ渡ったのは2015年のポストシーズン。6試合連続を含む7本塁打を放ってメッツのリーグ優勝に貢献し、リーグ優勝決定シリーズのMVPに選出された。ナショナルズ移籍1年目の2016年にはリーグ1位のOPS.985をマークしてMVP投票2位にランクイン。強打の二塁手として一時代を築いた。

マーフィーは現在35歳。「野球というのは美しいゲームだ。短いあいだだったけど、メジャーの舞台でプレーすることができたのは本当に光栄だし、嬉しかった。野球はたくさんのことを教えてくれた。『ありがとう』としか言いようがないよ」と現役引退に際して野球への感謝を述べた。

メッツ時代のマーフィーは二塁打を量産する中距離打者というイメージだったが、2015年のポストシーズンで突如爆発。地区シリーズの初戦で本塁打を放つと、地区シリーズの第4戦からリーグ優勝決定シリーズの第4戦まで6試合連続本塁打を記録し、4戦4発のリーグ優勝決定シリーズではMVPに選出された。この年のポストシーズンは14試合で打率.328、7本塁打、11打点、OPS1.115の大活躍だった。

ナショナルズへ移籍した2016年は打率.347、25本塁打、104打点、OPS.985という自己最高の成績を残し、翌年も打率.322、23本塁打、93打点、OPS.928の好成績をマーク。2年連続でシルバースラッガー賞を受賞し、この2年間がキャリアのピークとなった。2018年途中にカブスへ移籍し、2019年からの2年間はロッキーズでプレー。しかし、故障の影響もあって以前の打棒は蘇らず、昨季は40試合に出場して打率.236、3本塁打、16打点、OPS.608に終わった。

オールスター・ゲームに3度選出(2014年、2016年、2017年)。2017年のWBCにはアメリカ代表の一員として出場した。

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