世界最大のプロレス団体ＷＷＥで活躍したカイリ・セイン（３２）が、今年最初のＰＰＶ大会「ロイヤルランブル（ＲＲ）」（３１日＝日本時間１日）の見どころを語った。現在もＷＷＥに所属し、プロモーションをサポートする重責を担うが、かつての相棒で姉貴分の“女帝”ことロウ女子王者アスカ（３９）は“女王様”シャーロット・フレアー（３４）とのＷＷＥ女子タッグ王者コンビでナイア・ジャックス（３６）、シェイナ・ベイズラー（４０）組の挑戦を受ける。カイリは自身も３回出場した３０人参加女子ＲＲ戦の注目選手を挙げた。
――ズバリ優勝候補は
カイリ 現時点で出場が発表されている選手の中から選ぶとすると、シャーロットですね（２冠王のアスカはエントリーせず）。今、アスカさんと組んで、一方でアスカさんはアレクサ・ブリスと抗争するすごい状況。シャーロットもお父さん（リック・フレアー）をレイシー・エバンスに利用されて、とんでもない展開になっている。アスカさんと王座を防衛してＲＲ戦でも優勝してくれると思います。
――女王様はどんな人
カイリ シンプルで裏表のないさばさばした女性。周囲にも干渉しないし、自分の生きたいように生きている。下積みが長かったし、バックステージでは冗談も言うし気さくな人で、常に楽しいことを考えているエンターテイナー。私に「これをこうやったら面白いんじゃない？」とかよくアドバイスもくれました。
――リングに上がると一変する
カイリ 天性のオーラというか、揺るぎない自信に満ちあふれている。身長もほぼ１８０センチなのに、リングに上がると身ぶり手ぶりでもっと大きく見える。スーパースターの絶対条件を持った人です。
――アスカ選手とのタッグ王座防衛が優勝条件
カイリ 勝ったほうが勢いがつく。勝つと疲れが吹き飛ぶんです。もしナイアとシェイナが勝っちゃえば、そのまま勢いで優勝しそう。アスカさんとシェイナの渋めのハイレベルなサブミッションの攻防が楽しみ。シャーロットとナイアは大型同士のぶつかり合いだし、全然違うタイプの戦いを楽しみにしてます。
――勝者がＲＲ戦でも有利になる
カイリ ですね。実は昨日、アスカさんが長文でＬＩＮＥを送ってくれたんです。今、どんな気持ちですか？と聞いたら…。
――どんな答えでした
カイリ「ＲＲ」は４大ＰＰＶ大会の１つだから今回の結果で２０２１年上半期の勢いが決まる。今はシングルとタッグの２冠だけど、シャーロットとは（１８年の）女子ＲＲ戦で優勝して「レッスルマニア３４」の王座戦で戦った長い歴史がある。最強で最高のパートナー。相手は控えめに言っても危険なほど強い。シェイナはどんな関節や打撃が入ってくるか分からない。逆にワクワクしているとのことでした。
――余裕だ…
カイリ それと「日本のユニバース（ファン）の皆さん、元気ですか。私は日本がめちゃくちゃ恋しくて仕方がないです。皆さんの前で早く試合がしたい。カイリちゃん、皆さんによろしくお伝えくださーい」とのことでした（笑い）。
――アスカ選手と抗争中のアレクサについては
カイリ アスカさんも戸惑っていた。顔だけでプロレスができる表現力はすごい。（洗脳前は）バックステージではおとなしくて熟考しているタイプ。キャピキャピとしたタイプではなく、２９歳なのにお姉さんのような感じだった。洗脳される予感はしてました。ブレイ・ワイアットが気に入りそうなタイプでしたし。ＲＲ戦でも大波乱を起こすでしょうね。
――大穴は
カイリ ビアンカ・ブレアかな。最近活躍していますね。大学の陸上出身で身体能力がズバぬけてる。大舞台慣れしてきたし、今後も楽しみです。ＲＲ戦は、駆け引きが重要で何が起きるか分からない大一番。私も楽しみにしています！
◆日本時間２月１日に配信「ロイヤルランブル」は日本時間２月１日、ＷＷＥネットワークで配信される。
