核兵器禁止条約発効 国連軍縮担当・中満氏らのメッセージ展示 原爆資料館、3月末まで

中満氏ら、核兵器禁止条約へのメッセージが掲示された館内=長崎市、長崎原爆資料館

 長崎市平野町の長崎原爆資料館で22日、被爆者、国連や非政府組織(NGO)などの関係者らが条約発効に寄せたメッセージ展が始まった。3月末まで。
 核兵器廃絶への市民の意識を高めようと、条約に賛同し、長崎にゆかりのある国内外の個人・団体に市が依頼。8個人・5団体から寄せられ、顔写真とともに紹介している。
 広島で原爆に遭い、条約発効を推進してきたカナダ在住のサーロー節子さんは「廃絶へ向け、勇気を持って力強く進もう」と連帯を呼び掛け。国連軍縮担当上級代表の中満泉事務次長は「条約発効は核兵器の無い世界に向けた重要な一歩」などと意義を訴えている。
 展示を見るまで条約を知らなかったという福岡市の会社員、平井友紀子さん(30)は「自分も核兵器の問題を考えていきたいと思った」と話した。

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