ロイヤルズが巧打のアルベルトとマイナー契約 2019年に打率.305

ロイヤルズは日本時間2月1日、オリオールズからノンテンダーFAとなっていたハンザー・アルベルトとマイナー契約を結んだことを発表した。スポーツライターのジュニオール・マトリージェによると、メジャーのロースター入りを果たした場合の年俸は165万ドルで、出来高を含めて最大200万ドルを手にする可能性があるという。2019年にリーグ8位の打率.305、昨季も打率.283をマークした巧打者だが、メジャー契約を得ることはできなかった。

現在28歳のアルベルトは、レンジャーズでメジャーとマイナーを往復するシーズンが続いていたが、2018年オフに4度のウエーバーでヤンキース、オリオールズ、ジャイアンツ、オリオールズと移籍を繰り返し、オリオールズでメジャー定着。2019年は主に二塁と三塁を守りながら139試合に出場して自身初の規定打席到達を果たし、打率.305、12本塁打、51打点、OPS.751をマークした。特に左腕に対して打率.398(221打数88安打)とめっぽう強かったことが注目された。

昨季は開幕から正二塁手を務め、54試合に出場して打率.283、3本塁打、22打点、OPS.698をマーク。打率は決して悪くなかったが、5つしか四球を選ばなかったため出塁率は.306に過ぎず、年俸が昨季の165万ドルから300万ドル前後まで上昇することが予想されていたため、年俸に見合う働きを期待できないと判断され、昨年12月にノンテンダーFAとなった。

コンタクト能力に長け、二塁と三塁を中心に内外野を守るユーティリティ性も持ち合わせているが、四球の少ないフリースインガーという明確な欠点も抱えており、そこが各チームからメジャー契約を敬遠される理由になったとみられる。ロイヤルズの正二塁手ニッキー・ロペスは左打者のため、「左腕キラー」の特長を生かしてプラトーン要員としてメジャー昇格のチャンスがあるかもしれない。

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