エンゼルス・キャラウェイ投手コーチにセクハラ疑惑 解任確実か

「ジ・アスレチック」は日本時間2月2日、スポーツメディアで働く5人の女性がエンゼルスで投手コーチを務めるミッキー・キャラウェイのセクハラ的な行為を告発したことを伝えた。セクハラ的な行為は少なくとも5年にわたって行われており、キャラウェイはその間、インディアンス(投手コーチ)、メッツ(監督)、エンゼルス(投手コーチ)の3球団に在籍。セクハラ問題で解任されたメッツのジャレッド・ポーターGMに続き、解任が確実視されている。

現在45歳のキャラウェイは、3人の女性に対して不適切な写真を送り、そのうちの1人に対して見返りとして裸の写真を要求したと言われている。このほか、「女性がキャラウェイにインタビューしている最中に股間を女性の顔に当てた」「一緒に酒を飲んでくれたらメッツの情報を提供すると発言した」など、女性を不快にさせる言動が複数あったことが報じられている。

キャラウェイの不適切な振る舞いは一部の関係者のあいだでは有名だったようで、告発者の1人は「ジ・アスレチック」に対して「スポーツ界で最悪の秘密だった」と話しているという。

キャラウェイは「ジ・アスレチック」にメールで返信し、「今回、私が認識したこれらの疑惑について、急いで回答するのではなく、より具体的に回答しようと思っています。私が関わっているこれらの関係性は、すべて合意のうえで行われており、女性に対して失礼なことをしようという意図はありませんでした。私は既婚者であり、私の妻も今回の疑惑を認識しています」と回答。とはいえ、苦しい言い訳である印象が拭えない。

エンゼルスは「報道されている(キャラウェイの)振る舞いは、エンゼルス球団の価値観と方針に反しています。我々はこれを非常に深刻に受け止めており、メジャーリーグ機構と協力して完全な調査を行う予定です」との声明を発表している。

キャラウェイは今季がエンゼルスの投手コーチとして2年目のシーズンとなるが、メッツの新たなGMに就任したポーターが先月、セクハラ問題で即刻解任されており、キャラウェイも解任が確実視されている。インディアンスの投手コーチとして名を上げ、メッツでは監督も務めたキャラウェイだが、その一方でとんでもない秘密を隠していたようだ。

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