アレナードのカージナルス移籍が成立! 1対5の大型トレード

「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲールによると、ノーラン・アレナード(ロッキーズ)のカージナルスへの移籍が正式に成立したようだ。ナイチンゲールは「メジャーリーグ機構とメジャーリーグ選手会は複雑な取引を承認した。これが(トレード成立に向けての)最後のハードルだった」と伝えている。ナイチンゲールの第一報から約5分後、カージナルスも「待った甲斐があった!」とアレナードの画像付きでツイートし、トレード成立を発表した。

スター三塁手・アレナードの対価としてロッキーズが獲得したのはオースティン・ゴンバー、エレウリス・モンテロ、マテオ・ギル、トニー・ローシー、ジェイク・ソマーズの5選手。メジャー経験があるのはゴンバーだけで、「MLB Pipeline」の球団別プロスペクト・ランキングではモンテロが8位、ローシーが19位、ギルが22位にランクインしている(ソマーズはトップ30圏外)。

地元紙「セントルイス・ポスト・ディスパッチ」のデリック・グールドによると、アレナードは2022年と2023年の選手オプションを持ち、現行の契約は1年延長されて2027年までとなるようだ(選手オプションは行使しなければフリーエージェントとなれるため、オプトアウト権と同義)。アレナードは今季終了後のオプトアウト権を持っていたが、トレードの際に2つ目のオプトアウト権を手に入れたことになる。

カージナルスのジョン・モゼリアック編成本部長は「我々は今日、より良いチームになった。今回のトレードは、ビル・デウィット・オーナーが現在と将来の両方で勝利を目指すチームをセントルイスの素晴らしいファンに提供し続けようとしていることの証になったと思う」とアレナード獲得を大喜び。ディラン・カールソン、ノーラン・ゴーマン、マシュー・リベラトーリ、イバン・ヘレーラといった上位プロスペクトの放出を回避しつつ、主砲の獲得というミッションを見事に成功させた。

ポール・ゴールドシュミットとアレナードが守る内野の両コーナーは、アダム・ウェインライトとヤディアー・モリーナの名バッテリーに続くセントルイスの新しい名物となるかもしれない。

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