医療従事者に無償で 感謝の恵方巻 長崎「握りのはやし」など

医療従事者への感謝の気持ちを胸に恵方巻き作りに励む林さん(左)ら=長崎市岩屋町、握りのはやし

 新型コロナウイルス感染症対応の最前線にいる医療従事者に感謝の気持ちを伝えようと、長崎市岩屋町のすし店「握りのはやし」は節分の日の2日、近くの病院1カ所と西彼時津町の長崎北病院に恵方巻きを無償で提供した。
 店主の林健一さん(37)が「地元の病院にエールを送りたい」と提案。同日午前1時ごろから販売用を含む約300本を作り、各病院に20本ずつ提供した。食材にはエビや卵、県産のアナゴなどを使った。
 昼ごろ店に受け取りに来た病院関係者に、林さんは「大変な状況ですが頑張ってください」と声を掛け、「飲食店も苦境だが、共に頑張りたい。『鬼は外、福は内』ということで、コロナを退散できれば」と話した。
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 このほか同市丸山町の「史跡料亭花月」も同日、新地町の長崎みなとメディカルセンターに恵方巻き100本を無償提供した。

エビやアナゴなど七種類の具材が入った恵方巻き

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