「ミュシャ展」5日開幕 壱岐・一支国博物館 代表作など200点

内覧会でミュシャの作品について説明する河合さん=壱岐市、市立一支国博物館

 「ミュシャ・スタイル」と呼ばれる作風で“アール・ヌーボーの寵児(ちょうじ)”となったアルフォンス・ミュシャ(1860~1939年)の作品を展示する特別企画展「絢爛華麗 日本人が愛したミュシャ展」が5日、長崎県壱岐市芦辺町の市立一支国博物館で開幕する。4日には報道関係者向けの内覧会があり、須藤正人館長らがミュシャの魅力などについて語った。
 同館主催、長崎新聞社共催。須藤館長は「代表作がそろっている。奇跡と言っていい。素晴らしい企画展」とあいさつ。学芸員の河合恭典さん(43)は「作品は金色と銀色を多用している。見る角度によってきらきらと輝く」とさまざまな作品の楽しみ方を話した。
 同展では一夜にしてミュシャの名を広めたポスター「ジスモンダ」をはじめ、「夢想 シャンプノア」「黄道十二宮 ラ・プリュム誌のカレンダー」などの有名作品の他、装飾デザイン集やポストカードなど約200点を展示。19世紀末に起こったアール・ヌーボーの世界観を堪能できる。
 3月28日まで。観覧料は一般400円、高校生以下200円。問い合わせは同館(電0920.45.2731)。

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