オノ突入!闇キャバ〝見せしめ摘発〟の歌舞伎町に余波

〝夜の街〟新宿歌舞伎町は戦々恐々

〝リアル自粛警察〟の登場に東京・新宿歌舞伎町は戦々恐々。午後8時までの時短要請を無視し、風営法で認められていない午前1時以降まで営業していたキャバクラに1日未明、機動隊がオノでドアを壊して突入し、店長らが同法違反(立ち入り拒否)容疑で逮捕されたからだ。

「時短営業しない店への罰金や店名公表も始まるし、みんなビビりまくりよ。摘発店の代表は人気キャバ嬢ユーチューバーだし『見せしめだろ』って噂がもっぱら」とは、すぐ近くで働くクラブホステス。

聞けば「1月の歌舞伎町は、時短営業しない店が多かった」という。ただ同ホステスの店は、手広く仕事をやっているオーナーが店名公表を嫌がり、2月から時短要請に従うことに。

「先月までは、夜8時になったら鍵閉めて、看板消してカラオケも止めて、深夜0時までやってた。来るのはウチらを応援してくれる常連。会社のケータイを切って、GPSをオフにしてまで来てくれるサラリーマンもいた」

またベテランキャバ嬢によると、昨年の緊急事態宣言下では、ライバル店で「コロナが出た」とデマを流したり、店同士のチクリ合いが横行したそうだが…。

「今はそういうのがなくなってきた。店がお互い協力して頑張ろうみたいな感じ。深夜営業の店に警察の見回りが来たら、仲間内の連絡網ですぐ回ってくる」

歌舞伎町が「夜の街関連の感染」で叩かれたころと違い、「感染者やクラスターが出たって話も聞かないし、店同士の探り合いもない」という。

銀座のクラブは政治家の会食で騒がれたが、歌舞伎町にもつい先日、著名人が…。

「有名な若いユーチューバーが来たのよ。店に連れて来た芸能関係のオジサンは、その子の人気にあやかりたいらしく、女の子を調達するビジネスをするとか話してた。ユーチューバーなんて興味ないから、名前まで知らないけど」

歌舞伎町の怒りは国の失政に向けられ「菅ちゃんもう少し頭使ってくんないと」「罰金制の2か月時短は去年のうちにやりゃよかったのに」と非難ゴウゴウだ。

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