巨人・桑田コーチ 戸郷を徹底強化宣言「一番厳しくしたい」

桑田コーチ(左)の前で投球する戸郷

春季キャンプの第2クール初日を迎えた巨人の戸郷翔征投手(20)が6日、ブルペン投球を行った。

今季からチームに復帰した桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)がそばで見守る中、計63球を投球。40球を過ぎたあたりから、投げ終わるごとに桑田コーチから助言をもらい、1球1球を丁寧に投げ込んだ。

その後も〝桑田流〟の熱心な指導は続く。60球を投げ終えると、「完ぺきなボールで終わりね」との指令を受けた戸郷。より力のこもった球を3球投じて合格点が出ると、この日の投球を終えた。

宮崎での指導初日からの精力的な指導は大きな期待の現れだ。

「彼は相手チームに必ず研究されてくる。研究してきてもさらにその先を行っとかないと、長くは活躍できないと思うので、このメンバーの中で彼には一番厳しくしたいなとは思っています」と、早くも〝強化指定選手〟にリストアップ。

「彼は(昨季)結果を残して、(今季は)柱で回らなければいけない存在。もっともっと良くなると思いますね。楽しみにしています」と、若き右腕のさらなる成長を願った。

戸郷自身も、ブルペンで接した短い時間の中から感じるものはあったようだ。

「(1番参考になったのは)やっぱり意識のレベルの高さ。意識の面で自分が低いんだなと思ったので、もっといい方向に行ければな、と思います」。将来の巨人を担うエース候補に、かつてのエースが早くも火をつけた格好だ。

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