3小が統合 新「有家小」に 南島原・新切小で閉校式

学びやへの感謝と別れの言葉を述べる児童=南島原市、新切小

 児童減少に伴う統廃合で長崎県南島原市有家町内の市立有家(山下晋吾校長、221人)、新切(柳堂圭章校長、49人)、蒲河(林田規行校長、21人)の3小学校が3月末で閉校し、4月に有家小校舎に統合した新たな有家小が開校する。
 新有家小は新築で鉄筋コンクリート造3階建て、延べ床面積は約5千平方メートル。計16教室ある。同市は2012年に策定した「市立小学校適正規模・適正配置実行計画」に基づき、統廃合を実施。06年の合併時は計31校(うち分校6校)だったが、4月以降は計15校(同2校)に減少する。
 7日は新切小で閉校式があった。同校は1876(明治9)年創立し、ピーク時の1959(昭和34)年は312人が在籍。今春で計1849人の卒業生を送り出す。
 柳堂校長は「145年もの間、新切『ならでは』の教育を地域の方々に支えられ、守り続けてきた。その教育実践は他校の模範」とあいさつ。児童49人が「学んだこと一つ一つが心の宝物。新切の誇りを胸に前に進んでいく」などと学びやに感謝や別れの言葉を述べ、校歌を合唱した。閉校記念碑の除幕や記念撮影もあった。
 14日には蒲河小、21日には有家小でも閉校式がある。

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