巨人・桑田コーチ「俺に時間をくれ」 戸郷を個別指導も…評価は辛口

巨人・桑田投手チーフコーチ補佐と話す戸郷(右)

巨人の桑田真澄投手チーフコーチ補佐(52)が8日、〝強化指定選手〟に指名した戸郷翔征投手(20)へ個別指導を行った。

この日ブルペン入りした戸郷に対し「俺に時間をくれ」と男気あふれる言葉を掛け、マンツーマンレッスンを開始した桑田コーチ。前半30球は10球区切りで3セット、後半の30球ほどはやや速いテンポで、計約60球を投じさせた。10球で区切って投げさせた理由について桑田コーチは「制球力を高めるには短時間で投げて体に覚え込ませるのがすごく大事だと思うので」と説明。限られた球数の中でどれだけいい球を投げることができるか、意識付けるためのトレーニングだと言う。

指示通り、一球一球を丁寧に投げ込んだ若手右腕だったが、意外にも師の評価は辛口だった。「10球のうちに何球狙ったところにいったかというね。10の10いけばそれはいいんですけど、10の8ぐらいいくようにね。彼ならできると思うので、挑戦してもらいたいなと思います」。右腕自身も「僕も(良いと思った球は)1球ぐらいしかなかったので、そういう意識でやっていったらもっとコントロールも上がってレベルも上がるのかなと思います」と桑田コーチからの指摘と自身の感覚が一致した格好のようだ。

すべては、エース・菅野に次ぐ看板投手を育て上げるため。さらなるレベルアップに向けて、二人三脚で取り組んでいく。

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