冬もOK!テントサウナ 長崎・琴海「清流と棚田の里」 川を水風呂に 自然の中で非日常

蒸気で熱々のテントサウナ=長崎市琴海戸根町

 長崎市琴海地区の民間の自然体験施設「清流と棚田の里」では、屋外に張ったテントでサウナを体験できる。近くの川を水風呂代わりに利用して汗を流す。冬場でも楽しめるアウトドアとして人気を集めている。
 火付け役は市地域おこし協力隊員として琴海地区の情報発信を担う齊藤秀男さん(29)。県内イベントで出会ったテントサウナを琴海地区の活性化に利用できないかと同施設に提案。昨年11月に導入が実現した。
 齊藤さんによると、テントサウナは専用の2張りを用意。テントの中でまきストーブをたき、熱した石に水をかけ一気に蒸気を充満させる。約90度になるが、蒸気で満たされるため息苦しさは感じないという。
 昨年12月に利用したグループは約10分間テント内で汗を流した後、川に直行。水の冷たさをこらえ、川から上がると、せせらぎを聞きながら森林浴をした。
 サウナは苦手だったという40代の男性は「自然の景色にも癒やされる」、男性の妻も「川から上がった後の、暑くも寒くもない感覚が気持ちいい」と満足そうに話した。齊藤さんは「自然の中で非日常を体験してみては」とPRしている。
 同里の入場料は1人500円、テントサウナは1張り2千円(まき代を含む)。新型コロナウイルス感染防止のため利用は1張り3人まで。予約は琴海の情報発信サイト「コトコト」から。

サウナの後の“水風呂”として川を利用

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