核廃絶への頑張り 「全国が見ている」 長崎で反核座り込み

座り込みの参加者を前に、核兵器禁止条約について語る川野議長(右)=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園で開かれた。県平和運動センター被爆連の川野浩一議長(81)はあいさつで、1月の核兵器禁止条約発効に触れ、核廃絶へ「長崎、広島の頑張りを全国が見ている。運動の先頭に立たないといけない」と強調した。
 川野氏は、国際司法裁判所(ICJ)が1996年に発表した核兵器の使用・威嚇は特に国際人道法に「一般的に違反する」との勧告的意見を紹介。「そこからNGO(非政府組織)などが努力して核兵器禁止条約につながった」と語った。米国の「核の傘」に依存し条約に不参加の日本政府を「どう動かすか考えないといけない」と語った。

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