電子マネー 詐欺と助言 ファミマ東長崎戸石店、本年度2回目

署長感謝状を受け取った井手口さん(左)と畑中さん=長崎市、ファミリーマート東長崎戸石店(長崎署提供)

 長崎署は特殊詐欺被害を未然に防いだとして、ファミリーマート東長崎戸石店(長崎市戸石町)の井手口淳店長(49)と、パートの畑中幸子さん(43)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、昨年12月3日、市内の70代男性が電子マネー購入のため来店。「3万円分の電子マネーカードがほしい」と声を掛けられた畑中さんが、理由を尋ねると「言えない」と言われた。詳しく聴いていくと「トラブルに遭った」などと答えたため、不審に思い店長に相談。
 井手口さんが男性に事情を聴くと「パソコンが動かなくなり、画面に表示された番号に電話をかけると電子マネーを買うように言われた」と話した。井手口さんは男性に特殊詐欺であることを伝え、購入を思いとどまらせ、警察に相談するよう助言した。
 同店が署長感謝状を受けるのは本年度2回目。井手口さんは「前回と手口が似ていたが、対応がよりスムーズだった」、畑中さんは「光栄。今後も声掛けを続けたい」と話した。

© 株式会社長崎新聞社