被害の瀬戸際に機転 海外送金 口座開設防ぐ 三菱UFJ銀長崎支店

署長感謝状を受け取った曽我さん(右)と安東さん=長崎市、三菱UFJ銀行長崎支店(長崎署提供)

 長崎署は詐欺被害を防いだとして、三菱UFJ銀行長崎支店の曽我英孝営業課長(51)と行員の安東凪紗さん(27)に署長感謝状を贈った。
 同署などによると、1月5日午前9時すぎ、長崎市内の60代女性が海外送金するための口座を開設しようと同支店に来店。安東さんが送金先などを聞くと、女性は「国連事務総長」と英語でメッセージのやりとりをしていると携帯電話を見せ、「国連に就職するために約10万円の送金が必要」などと話した。
 詐欺を疑った安東さんは上司の曽我さんに報告。曽我さんが同署に相談し、安東さんが女性を説得するなど連携して詐欺被害を防いだ。
 長崎市銅座町の同支店で感謝状を受け取り、曽我さんは「女性が被害に遭わなくてよかった」、安東さんは「今後もちゃんとお客さまの話を聞き、被害者を出さないようにしたい」と語った。

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