「ヤンキースとガードナーの交渉なし」と現地メディアが伝える

ヤンキースが先月アダム・オッタビーノをレッドソックスへ放出した際、「ブレット・ガードナーと再契約する資金を捻出するためではないか」との見方が広まったが、どうやらそれは正しくなかったようだ。「NJ.com」のランディ・ミラーによると、ヤンキースはガードナーに再契約のオファーを出していないどころか、オフシーズンに入ってから交渉すら行っていないという。ヤンキース一筋13年のベテラン外野手はすでに戦力構想から外れているとみられる。

現在37歳のガードナーは2005年のドラフトでヤンキースから3巡目指名を受けてプロ入りし、2008年のメジャー昇格後、ヤンキース一筋で13年間プレー。2019年は自己最多の28本塁打を放ち、自己ベストのOPS.829をマークしたが、昨季は49試合に出場して打率.223(自己ワースト)、5本塁打、15打点、OPS.747に終わった。

ヤンキースはシーズン終了後に年俸1000万ドルの契約オプションの行使を拒否し、バイアウト250万ドルを支払ってガードナーとの契約を解除。外野のレギュラーは左翼クリント・フレイジャー、中堅アーロン・ヒックス、右翼アーロン・ジャッジで固まっており、控えにもマイク・トークマンと新加入のグレッグ・アレンがいるため、ヤンキースはガードナーとの再契約に積極的ではないようだ。

現時点でチーム最後の世界一(2009年)を経験し、2011年盗塁王、2015年オールスター・ゲーム選出、2016年ゴールドグラブ賞などの実績を残してきたガードナーは、盗塁数(270)で球団史上3位、出場試合数(1548)で球団史上16位にランクインしている。しかし、これらの数字はこれ以上伸びない可能性が高い。

ヤンキース一筋のままユニフォームを脱ぐことを選択するのか、あるいは他球団での現役続行の道を探るのか。37歳のベテラン外野手は大きな決断を迫られることになりそうだ。

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