西彼時津町の宮本ピアノ教室は、レッスンを通じて脳のトレーニングを行う高齢者向けメソッド(教授法)「脳トレピアノ」を導入、受講生を募集している。教室を主宰する宮本由佳さん(45)は「健康で長生きしたい。身体も心も元気でいたいという願いを、楽しくピアノを弾くことでかなえてみませんか」とPRしている。
「脳トレ-」は、カルチャースクールの講師養成などを手掛ける一般社団法人「全国ゆうゆう塾協会」(本部・京都市)が商標登録しているメソッド。リズムに合わせて体を動かしたり、生徒が弾いたメロディーに講師が即興で伴奏を付けたりする。生徒が弾きたい曲の演奏指導も行う。宮本さんは「目と手、脳を連動させた動作が取り入れられており、シニアの脳トレに最適」と説明する。
宮本さんは同町出身でピアノ歴約40年。約20年前から県立高で音楽の非常勤講師を勤める傍ら、自宅で幼児から高校生まで対象の同教室を主宰。新型コロナウイルスの感染拡大で「子ども向けの教室運営に将来的な不安を感じた」といい、大人向けの指導方法として「脳トレ-」に着目。同協会の4段階の講師認定資格のうち、講師の育成などが可能な最上位クラス「エグゼクティブ講師」の資格を取得した。
1月29日現在、本県で講師資格を持つのは宮本さんだけ。「資格取得を通して、ピアノレッスンが認知症などの予防に有効なことを改めて知った。教室がシニアの交流の場にもなれば」と話す。
受講に年齢制限などはない。問い合わせは宮本さん(電090.9576.1981、メールアドレスpiano.miya75@gmail.com)。
「脳トレピアノ」で健康に シニア向け教室の受講生募集 時津の宮本さん講師資格取得
- Published
- 2021/02/13 12:50 (JST)
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