ヤンキースが通算318本塁打の大砲・ブルースとマイナー契約

日本時間2月14日、ヤンキースがフィリーズからフリーエージェントとなっていたジェイ・ブルースとマイナー契約で合意したことが明らかになった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタールによると、メジャーに昇格した場合の年俸は135万ドルで、400打席、450打席、500打席に到達するごとに5万ドルの出来高が与えられるという。よって、ブルースは最大で150万ドルを手にすることができる。

現在33歳のブルースは昨季フィリーズで32試合に出場して打率.198、6本塁打、14打点、OPS.721を記録。控え選手として左翼、右翼、一塁、指名打者の4つのポジションで出場し、打率と出塁率(.252)は自己ワーストだったが、本塁打を放つペースは決して悪くなかった(96打数で6本=500打数で30本を超えるペース)。

レッズ、メッツ、インディアンス、マリナーズ、フィリーズで合計13年間プレーし、5度のシーズン30本塁打以上を含む通算318本塁打を記録。2011年、2012年、2016年とオールスター・ゲームに3度選出され、2012年と2013年にはシルバースラッガー賞も受賞している。

ヤンキースは打線に左打者が不足しており、ブルースのような左打ちのスラッガーはチームにおいて貴重な存在。開幕ロースター入りに向けてマイク・フォードやミゲル・アンドゥハーがライバルとなるが、この2選手はまだマイナー・オプションが残っているため、ブルースがオープン戦である程度の結果を残せば、優先してロースターに組み込まれるかもしれない。

なお、ブルースの獲得は必ずしもブレット・ガードナーと再契約を結ぶ可能性が消滅したことを意味するものではないようだ。現役続行を希望しているガードナーとヤンキースの交渉状況については情報が錯綜しており、「再契約交渉は行われていない」との報道もあるものの、「最終的には再契約で落ち着くだろう」との見方は根強い。今後の動向に注目だ。

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