「思いは一つ。J1昇格」 V長崎決起集会、必勝祈願 秋野が主将続投

必勝祈願を終え、記念撮影するV長崎の選手たち=諏訪神社

 サッカーJ2のV・ファーレン長崎は14日、長崎市の長崎原爆資料館で27日のリーグ開幕に向けた決起集会を開き、MF秋野央樹(26)が2年連続で主将を務めると発表した。昨季チーム最多タイの40試合に出場した背番号17は「チームの先頭に立ち、チームが同じ方向を向けるように頑張りたい」と抱負を語った。
 副主将はMFルアン(30)、MFカイオセザール(25)、DF毎熊晟矢(23)に決まった。秋野も含めたこの4人は、今季も主軸として期待されており、要職に就いてもらうことで、さらにモチベーションを上げてもらおうという考え。プロ2年目の毎熊は「昨シーズンは3ゴール4アシストだったが、今年はアシストを倍以上取りたい。結果にこだわりたい」と意気込んでいる。
 V長崎は被爆地のプロクラブとして平和の発信にも力を入れており、2021年シーズンの決起集会の場所に長崎原爆資料館を選んだ。髙田春奈社長はコロナ禍も踏まえて「まずは長崎の皆さんに向けて頑張る姿を見せることが元気、希望につながると思う。首位争いをすると全国にも頑張っている姿を届けられる」と選手たちの活躍に期待を込めた。
 集会前には選手、スタッフが長崎市の諏訪神社を訪れて必勝祈願をした。ブラジルから帰国後に隔離中だったFWエジガルジュニオも合流。吉田孝行監督は「J1昇格」と記した絵馬を奉納して、報道陣に「サポーターも自分もチームも、みんな思いは一つ。J1昇格。シンプルに一つだと思う」と決意を述べた。

昨季に続いて主将を任されたMF秋野(中央)=長崎原爆資料館ホール

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