北海道マラソンが2年連続中止 東京五輪延期の影響大きく

鈴木亜由子(左)と前田穂南

北海道マラソン組織委員会は16日、今年8月29日に開催予定だった「北海道マラソン2021」を中止すると発表した。同大会は昨年も開催されておらず、これで2年連続の中止となった。

組織委員会は中止の理由として、昨年から延期された東京パラリンピックの開催時期と重なり、運営全般にかかわる要員を確保するのが難しいことに加え、8月5~8日に札幌で開催される東京五輪の男女マラソン、競歩競技で、北海道マラソンで会場としている大通公園内に大会関係施設が設置され、原状回復に長時間かかることを挙げている。

同大会は1987年に第1回大会が開催され、冷涼な気候と平坦なコース設定もあって、夏の風物詩の一つとしてランナー、ファンに人気が高いレースだった。

2017年には「マラソングランドチャンピオンシップ」(MGC)の1次選考レースに設定され、前田穂南(24=天満屋)が優勝。翌18年大会も鈴木亜由子(29=日本郵政グループ)が優勝してMGCの出場権を得て、ともに本番も快走を見せて五輪代表に内定した。

© 株式会社東京スポーツ新聞社