目や足が不自由な状態で公共交通機関の利用体験などをする研修会「バリアフリー教室」がこのほど、長崎県の島原市役所であり、市の新人職員と島原鉄道の社員計21人が、高齢者や障害者の日常生活における困難さや介助を経験することでバリアフリーへの理解を深めた。
東京パラリンピック陸上競技ドイツチームの事前合宿を受け入れる同市。共生社会に対する意識向上と高齢者や障害者への配慮を学んでもらおうと、国土交通省九州運輸局が開催した。同教室は、九州各地の駅や旅客ターミナル、学校などで2002年から開いている。
この日は市社会福祉協議会のスタッフらが指導。参加者はアイマスクや車いすを使い、車いすのまま乗れる「ノンステップバス」の乗り降りや庁舎内での段差の移動などを体験した。車いすの安全な操作法や介助のポイントなども学んだ。
市水道課の本田康貴さん(24)は「車いすは体力がいると分かった。障害がある人のことを考え、今後の業務に生かしていきたい」と話した。
バリアフリーへの理解を 島原市職員ら 車いすを体験
- Published
- 2021/02/17 11:00 (JST)
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