「さしみシティ」で観光活性化 長崎の魚の魅力発信 PR事業に最大50万円補助も

刺し身に焦点を当て、長崎の魚の魅力を発信する「さしみシティ」のロゴマーク(長崎市提供)

 長崎市は、新たな観光活性化策として、刺し身に焦点を当てたキャッチコピー「さしみシティ」を掲げ、長崎の魚の魅力を発信する。新年度一般会計当初予算案では、PRに取り組む飲食店や事業所を認定する事業費や、長崎の魚や刺し身をPRする事業を募集して最大50万円を補助する事業費などを盛り込んだ。
 市によると、2014年度から「魚の美味(おい)しいまち長崎」をPRしてきたが、消費量は増えなかった。市は昨年4月、より具体的な長崎の魚の周知を目指し、市民約220人に「来訪者に薦めたい魚の食べ方」を問うアンケートを実施。9割以上が刺し身と答えたため、刺し身を主軸に決めた。次年度以降も継続してキャッチコピーとロゴマークを活用し、PRする方針。
 このほか、自転車競技を題材にした同市出身の渡辺航さんの人気漫画「弱虫ペダル」とコラボレーションして、市内21カ所に渡辺さん直筆デザインのマンホールを設置する。自転車などでマンホールを巡る六つの観光コースも作成。アニメ観光の人気が高まっているとして、誘客につなげる。
 夜景観光を推進するため、MICE(コンベンション)施設「出島メッセ長崎」の開業に合わせて11月に「世界夜景サミット」を誘致。「世界新三大夜景」に選ばれた夜景の魅力を国内外に発信する。

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