澤村が入団会見「上原さんがレッドソックスに導いてくれた」

上原氏(左)と澤村

ロッテから海外FA権を行使し、レッドソックスと2年契約を結んだ澤村拓一投手(32)が17日(日本時間18日)にオンラインで入団会見した。入団の決め手となったのは巨人、レッドソックスで活躍した上原浩治氏(45)を挙げた。

――レッドソックスでは、野茂から上原、松坂ら、多くの日本人投手が在籍してきた。何かアドバイスはあったのか

澤村 特に上原さんに関しては、読売ジャイアンツに在籍しているときから、公私ともにたくさんのことを教わりました。今回、レッドソックスからオファーをいただいて、考えている中で、特に上原さんにはよくお話をさせていただきました。上原さんが2013年にワールドチャンピオンになった時に、あのフェンウェイ・パークのライトのブルペンから、『サンドストーム』が流れて、マウンドに向かう姿にあこがれて、日本で『サンドストーム』をずっと使っていたので、そういった意味では、上原さんの存在、または、アドバイスが、ボストン・レッドソックスに僕のことを導いてくれたと思っています。

――契約して、まず誰に報告したか

澤村 一番先に連絡したのは、千葉ロッテマリーンズの松本本部長です。FA宣言するにあたって、宣言残留を認めるとはいえども、やはりプロ野球がキャンプインしても、僕のことを待ってくれていました。ロッテサイドから、夢を決断するのに期限は設けないという言葉をいただいた。だからボストン・レッドソックスとこのような形で契約を結べたと思っているので、千葉ロッテマリーンズにも、もちろんジャイアンツにも心から感謝しています。

――上原氏が担っていたクローザーという役割は目標となるのか

澤村 もちろん結果は大事。今、自分が大事にしているのは、自分が何をすべきか。今、日本にいる現状では、まずチームになじむこと。一人一人のスタッフ、監督、コーチ、全ての方々に名前を憶えてもらうこと、自分がどういう人間かって認識してもらうこと。その中で結果を残していけたらなと思っています。

――フェンウェイ・パークでの写真をインスタに投稿したが、そこに行った時の印象、そして今、どんなイメージを抱いているのか

澤村 初めて見た時は、ああ、こんなところに球場があるんだと。日本のプロ野球みたいにドームじゃなくて、外観が赤レンガで、で、隣の隣にはマンションがあったのでとてもびっくりしましたし、一歩踏み出したら、やっぱり自分が投げている姿を想像しました。

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