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国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている長崎県雲仙市国見町の神代(こうじろ)小路(くうじ)地区で、ヒカンザクラが見ごろを迎えている。地区内に植えられた約60本の木々でメジロなどがさえずり、「武家町」に彩りを添えている。
17日には、国の重要文化財「鍋島邸」の庭に咲くヒカンザクラの前で、来年成人式を迎える鹿児島大1年、前田香乃さん(19)=同市千々石町出身=が晴れ着姿で前撮りし、「とてもきれいで思い出になる。毎年訪れたい」とうれしそうに話した。
見ごろは3月上旬まで続きそう。毎年この時期に開く「緋寒桜(ひかんざくら)の郷(さと)まつり」は新型コロナ禍で中止しているが、佐藤浩孝実行委員長(68)は「イベントは開けなかったが、静かに花見を楽しんでほしい」と話している。