【フロリダ州セントピーターズバーグ21日(日本時間22日)発】WWEのPPV大会「エリミネーション・チェンバー(EC)」が配信され、EC戦で行われたロウのWWE王座戦は王者ドリュー・マッキンタイア(35)が防衛を果たすも、試合後にミスター「MITB」ことザ・ミズ(40)が「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利」を行使。新王者となってしまった。
EC戦はマッキンタイア、ランディ・オートン(40)、AJスタイルズ(43)、ジェフ・ハーディー(43)、コフィ・キングストン(39)シェイマス(43)が出場。鉄檻が囲んだリング内に選手を閉じ込めた箱を設置、時間差で入るWWEでも屈指の過酷マッチだ。
先頭は毒蛇オートンとジェフ。WWE王者マッキンタイア、元同王者のコフィの順で登場した。王者は遺恨深いオートンにまさかの逆RKOを見舞うと、鉄檻に顔面をネジ入れる。
直後に毒蛇はコフィにまさかの丸め込みを喫してしまう。コフィとジェフに怒りのRKOを放つも後の祭りだった。チャンスと見た策士AJは、221センチの巨漢用心棒・オモス(26)に箱を破壊させ、出場時間を無視して強引に登場。オモスは激怒したアダム・ピアース・プロデューサーに強制退場させられた。
その後は王者が奮起して3人を蹴散らすと、最後のシェイマスがリングイン。かつては盟友同士だった王者とシェイマスは激しい殴り合いを展開した。大混戦の後、シェイマスがブローグキックでコフィを葬り、王者がクレイモア(ランニング式シングルドロップキック)でジェフをフォール。リング上は3人となった。
策士AJはシェイマスが王者にブローグキックを決めた瞬間にフェノメナール・フォアアームを決めてフォール。しかし直後に王者がクレイモア一撃でAJを沈め、王座防衛に成功した。
試合後にはUS王座を失ったボビー・ラシュリー(44)が乱入。王者にハートロック(フルネルソン固め)を決めて大の字にさせてしまう。
ここでEC戦を意図的に辞退したミスター「MITB」のザ・ミズ(40)が予想通りにキャッシュイン。「いつでもどこでも王座に挑戦できる権利」を行使して、スカルクラッシングフィナーレ(変型顔面砕き)で姑息にも新王者となる大波乱の幕切れとなった。