4月以降、高齢者から 横浜市がワクチン接種推進会議

新型コロナワクチン接種を巡る医療関係団体との初会合であいさつする林市長(左から3人目)=横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を巡り、横浜市は22日、市内の各医療関係団体と連携して協議する「新型コロナウイルスワクチン接種推進会議」の初会合を市役所で開いた。迅速で円滑な接種を目指し、医師会、歯科医師会、薬剤師会、病院協会の代表者らが市側と意見交換した。

 市は4月以降、65歳以上の高齢者を対象に接種を始め、(1)市内18区の公会堂などを会場とする「集団接種」(2)病院・診療所などで行う「個別接種」(3)高齢者施設での「施設接種」─の3パターンで実施する方針。

 会議では、市側が(1)に44.6万人(2)に41.4万人(3)に7万人を見込んでいると説明。(2)には市内36病院が協力する意向を示していると報告した。

 市医師会の水野恭一会長は、接種後に腫れるなど副反応に関する問い合わせが医療機関に殺到することを懸念。城博俊副市長は「意見を踏まえて、(行政として)やり方を検討したい」と応じた。

 全国で最多の人口を抱える基礎自治体である横浜市は、接種人数も最大規模となる。林文子市長は、「市民の命と健康を守るため、前例のないプロジェクトを皆さまと力を合わせて必ず成功させたい」と述べた。

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