控えのFWが立役者に 1年生の利根2ゴール

【男子準決勝、国見-神村学園】後半29分、国見のFW利根(左から2人目)が交代出場の直後に決勝ゴールを決める=島原市営陸上競技場

 国見の控えメンバーだったFW利根が躍進の立役者となった。新チーム発足以降、長崎県大会でも限られた時間の出場にとどまっていたが、この日の準決勝でエース本川が試合途中に負傷退場。後半26分からピッチに入ると、直後の29分に値千金のループ弾を決めた。さらに決勝は公式戦初スタメンを果たしてダメ押しの3点目。矢のようなミドルシュートをゴール右に突き刺した。
 183センチのがっしりした体格で、機敏な動きもできる1年生。まだまだ粗削りながら、木藤監督が「練習では時々目が覚めるようなシュートを打つ」と“一発”を期待して起用すると、見事にチームを勝利に導く2ゴールで応えた。伸びしろ十分なエース候補は「きょうは運が良かっただけ。もっと安定していいプレーができるように練習する」と一層の成長を誓っていた。


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